世界農業遺産 茶草場農法
世界農業遺産は、正式名称を「世界重要農業遺産システム(Globally Important
Agricultural Heritage Systems:GIAHS)といい、 世界の農林水産業の振興を司る
FAO(国際連合食糧農業機関、本部:イタリア・ローマ)が認定し、農業のシステム
を評価するもの。
『社会や環境に適応しながら何世紀にもわたり発達し、形づくられてきた農業上の
土地利用、伝統的な農業とそれに関わって育まれた文化・景観・生物多様性に
富んだ、 世界的に重要な地域を次世代へ継承すること』を目的として、2002年
(平成14年)に創設。
登録数は2013年5月現在、世界中わずか25箇所。
草場で刈り取ったササやススキなどを有機物としてチャノキの根元や畝間に敷く
伝統農法「茶草場農法」の技術は、より高品質なお茶の生産に向けて努力する
農家の方々により継承されている。
茶草場は希少種を含む多くの昆虫・植物の生息地となっており、このように農業
と生物多様性が同じ方向を向いて両立していることが世界から評価され、2013年
に世界農業遺産に認定。